『悪名』

1961年 日本(94分)
監督:田中徳三
出演:勝新太郎田宮二郎中村玉緒


無類の暴れん坊として名を馳せる百姓生まれの青年・朝吉が、子分の“モートルの貞”と共に卑劣な極道に立ち向かう。

今東光の原作を、勝新太郎主演で映画化したシリーズの第1作。この頃の勝新はまだビッグスターになる少し前だと思うのですが、若さにまかせた威勢のよさがかっこいいですね。女性陣もみなさん存在感抜群で、中村玉緒はとにかく可愛らしく、ラスボス(失礼)の浪速千栄子はとにかく怖い。クライマックスに至るまで緊張感が持続するストーリー展開も見事。リメイクもされているらしいですが、どれだけ忠実にやってもなかなかこの雰囲気を再現するのは難しいでしょうね。