ジャック・ヴァンス『ノパルガース』

まさかこんなことが!国防総省所属の科学者ポール・バークは愕然とした。謎の異星人に突然拉致され、焦土と化したその母星へと連行されたのだ。自らをトープチュと称する彼らは、通常は見ることも触ることもできない怖るべき寄生生命体ノパルを殱滅すべく戦っているのだという。そして、ノパルの発生源ノパルガースを浄化する協力をバークに求めたのだが、なんと、そのノパルガースとは!?

ジャック・ヴァンスの小説をはじめて読みました。この作品は長篇というより長い中篇というぐらいの分量で、一気に読了できる軽い読み物という印象で、後半のどんでん返しもなんとなく予想できてしまいましたが、なんというかいい感じのバカSFですね。少し古臭い雰囲気の訳文も、内容とぴったりあっていてむしろよかったかもしれません。