川上弘美『夜の公園』

「申し分のない」夫と、三十五年ローンのマンションに暮らすリリ。このまま一生、こういうふうに過ぎてゆくのかもしれない…。そんなとき、リリは夜の公園で九歳年下の青年に出会う―。寄り添っているのに、届かないのはなぜ。たゆたいながら確かに変わりゆく男女四人の関係を、それぞれの視点が描き出し、恋愛の現実に深く分け入る長篇小説。

うーん、この小説はちょっと好みに合わなかったなあ。この小説がどうこうというより、恋愛だけをテーマにした小説はあまり面白いと思えないんですよね。どうしても登場人物の内面描写が多くなって、みんな自分のことしか考えてないんじゃない?という感想になってしまうからでしょうか。それでも川上さんの作品なら大丈夫かなと思って読んでみたのですが…。