『僕らのミライへ逆回転』

2008年 アメリカ(101分)
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ジャック・ブラックモス・デフダニー・グローヴァー


街角の古めかしいレンタルビデオ店で働くマイク(モス・デフ)は、旅に出た店長のフレッチャー(ダニー・グローヴァー)から店を任されて大張り切り。しかし発電所で強い電磁波を浴び、体が磁気化してしまった友人ジェリー(ジャック・ブラック)のせいで、店内の全ビデオの中身が消去されてしまう事態が発生する。

ビデオの内容が消去されてしまったことをごまかすため自ら映画を撮影するという序盤は、ストーリーが間延びしている上にギャグも微妙で、またくだらないB級映画をつかんじゃったかなと思わざるをえないバカバカしい展開。ただその時点でこの映画に対するハードルが下がったのがよかったのか、主人公たちが古いレンタルビデオショップを取り壊しから救うために奔走する中盤以降は、思いのほか切ない雰囲気に変わっていくストーリーとあいまって、感動的なラストシーンにいたって思わずホロリとさせられました。

そんなこんなで総合的にはけっこういい映画なのに、ちょっと残念なのはこのタイトル。観終わってもイマイチ意味がよくわからないし、知らない人が観たくなるようなタイトルでもないですよね。原題は「Be Kind Rewind」(返却時には巻き戻してください)なので、まあわからないでもないのですが…。