『独立愚連隊西へ』

1960年 日本(107分)
監督:岡本喜八
出演:加山雄三佐藤允堺左千夫、大木正司


北支戦線。歩兵第四六三連隊は八路軍に攻撃を受け、軍旗を抱いて脱出した北原少尉を残し、玉砕した。北原の消息は分らなかった。師団本部は将軍廟の第四六三連隊留守隊長大江大尉に軍旗捜索を命令し、増援隊として現役小隊を派遣した。その小隊は、隊長左文字少尉以下、日本軍隊からは厄介者扱いを受け、危険な戦線ばかりを転戦している独立左文字小隊だった。

『独立愚連隊』と直接ストーリーのつながりはありませんが、前作に引き続き鼻つまみものの小隊が縦横無尽に活躍するコメディタッチのアクション映画になっています。内容は前作以上にコメディ色が強くより痛快になり、主人公から脇役に至るまで個性的なキャラクター満載で非常に楽しかったです。

物語はスピーディで場面転換も早く、笑いあり涙ありアクションありとさまざまな要素がバランスよく盛り込まれていると同時に、ストーリーの根本には軍旗という存在が象徴する戦争のバカバカしさが流れており、今作でも戦場のカッコよさを描きつつ反戦がしっかりと主張されていました。