『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』
2007年 アメリカ(120分)
監督:ブルース・A・エヴァンス
出演:ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア、デイン・クック
成功したビジネスマンとして、誰もがうらやむ人生を送るブルックス(ケヴィン・コスナー)。しかし、彼の裏の顔は、“指紋の殺人鬼”として殺人を繰り返す天才連続殺人鬼だった。抑え切れない殺人衝動と葛藤しながらも殺人をやめる決意をした彼は、最後と決めた犯行の中で初めてミスで犯し、完ぺきだった二重生活をほころばせていく。
社会的に成功し、家庭でもよき夫である主人公が、実は連続殺人鬼だった…というお話。ありがちな設定ですが、それだけに面白いストーリーもつくりやすいはず、とそれなりに期待してみたのですが…。とりあえず観終わっての感想は、ちょっといろいろな要素を盛り込みすぎたかなというところ。
主人公と事件を追う女刑事に加えて、事件の目撃者、主人公の娘、刑事の離婚した元夫などがストーリーに絡んでくるのですが、それぞれのエピソードがバラバラに展開されていて、全体としてはうまく結びつかなかったような印象でした。ラストも驚きの展開が!と思ったら、そんなオチですか…。
とはいうものの、大成功とはいかないまでも、ありきたりのサスペンスを脱却するための工夫が散見され、それなりに見どころはあったように思います。サスペンス好きな方が時間のあるときに観るぐらいの感じなら、まずまず楽しめるのではないでしょうか。