『シューテム・アップ』

2007年 アメリカ(86分)
監督:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェンポール・ジアマッティモニカ・ベルッチ


ある晩、バス停に座っていたスミス(クライヴ・オーウェン)の前を大きなお腹の妊婦(ラモーナ・プリングル)が慌てて通り過ぎる。その後を車で追ってきた人相の悪い男の様子が気になり、彼が2人を追いかけて廃虚に入ると男は妊婦にナイフをかざしていた。スミスはとっさに彼女を救うが、男の仲間たちが次々となだれ込んできて……。

この映画において、ストーリーはあってないようなもので、見どころは最初から最後まで途切れることなく繰り広げられる銃撃戦のオンパレード。中途半端にメッセージ性をもたせようとしたりせず、さまざまな銃撃戦のバリエーションを切れ味鋭い演出で描写することだけに徹したいさぎよさが、この作品を傑作にしています。

リアリティうんぬんを冷静に分析してしまうと、いたるところ穴だらけですが、そこは割りきって何も考えず単純に楽しむべき映画でしょう。