第81回アカデミー賞・『おくりびと』が外国語映画賞受賞
作品賞 『スラムドッグ$ミリオネア』
監督賞 ダニー・ボイル監督『スラムドッグ$ミリオネア』
主演男優賞 ショーン・ペン『ミルク』
主演女優賞 ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』
長編アニメ賞 『ウォーリー』
ドキュメンタリー長編賞 『マン・オン・ワイヤー』(原題)
ドキュメンタリー短編賞 『スマイル・ピンキ』(原題)
脚本賞 『ミルク』
脚色賞 『スラムドッグ$ミリオネア』
撮影賞 『スラムドッグ$ミリオネア』
衣装デザイン賞 『ある公爵夫人の生涯』
作曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』
歌曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』
録音賞(音響賞) 『スラムドッグ$ミリオネア』
メークアップ賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
視覚効果賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
短編実写賞 『トイランド』(英題)
短編アニメ賞 『つみきのいえ』
第81回アカデミー賞が発表されました。作品賞は大方の予想通り『スラムドッグ$ミリオネア』が受賞。そして、なんといっても驚いたのが『おくりびと』の外国語作品賞受賞です。作品賞を受賞した映画には、ときどき「これがアカデミー賞か…」と首を捻ることもあるのに対し、外国語映画賞の方が受賞作品が安定して高いレベルをキープしているのではないかと感じていたので、この受賞は本当に嬉しいですね。
ちなみに過去10年のアカデミー賞外国語作品賞を受賞した映画はつぎのとおり。
1998年(第71回) 『ライフ・イズ・ビューティフル』 (ロベルト・ベニーニ)
1999年(第72回) 『オール・アバウト・マイ・マザー』 (ペドロ・アルモドバル)
2000年(第73回) 『グリーン・デスティニー』 (アン・リー)
2001年(第74回) 『ノー・マンズ・ランド』 (ダニス・タノヴィッチ)
2002年(第75回) 『名もなきアフリカの地で』 (カロリーヌ・リンク)
2003年(第76回) 『みなさん、さようなら』 (ドゥニ・アルカン)
2004年(第77回) 『海を飛ぶ夢』 (アレハンドロ・アメナバール)
2005年(第78回) 『ツォツィ』 (ガヴィン・フッド)
2006年(第79回) 『善き人のためのソナタ』 (フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
2007年(第80回) 『ヒトラーの贋札』 (シュテファン・ルツォヴィツキー)
『名もなきアフリカの地で』『ヒトラーの贋札』以外はすべて観ましたが、どれもはずれのない傑作揃いでした。『おくりびと』がこれらの作品とならぶ評価を得たことは本当に素晴らしいことだと思います。関係者のみなさま、おめでとうございます!