『トロピック・サンダー』

2008年 アメリカ(107分)
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラージャック・ブラックロバート・ダウニー・Jr


落ち目のアクション俳優スピードマン(ベン・スティラー)は、戦争大作『トロピック・サンダー』での返り咲きを目指すことに。コメディー役者のジェフ(ジャック・ブラック)や演技派のラザラス(ロバート・ダウニー・Jr)とともに撮影に臨むが、クランクイン5日目で予算オーバーに陥ってしまう。あきらめ切れない監督は東南アジアのジャングルで撮影を強行しようとするが……。

パロディ系のコメディ映画としては、きわめて王道的なつくりで、さまざまな小ネタ(というか大ネタ?)がいたるところに仕込まれています。また、アクションシーンもコメディだからと手を抜くわけではなく、迫力満点で楽しませてくれます。

というように振り返ってみるとこれといって不満点は見当たらないのですが、全体としてはなぜかそれほど面白かったという印象が残っていません。ベン・スティラーはけっこう好きなんですけど、この作品については彼の笑いのセンスについていけなかったということでしょうか。「トム・クルーズさん、何やってはるんですか?」って感じで彼の出演シーンにはにやりとしましたけどね。

とはいっても、もしレンタルして観たんだったら、まあまあ正解だったなと思える程度には面白かったです。映画ファンならにやりとできるシーンも数多くありますので、興味のある方は一度ご覧になってはいかがでしょうか。