J2第43節 C大阪 VS 湘南

C大阪
 GK 山本浩正
 DF 前田和哉羽田憲司藤本康太
 MF 酒本憲幸濱田武、ジェルマーノ、ジウトン(→86’平島崇)、香川真司
 FW 乾貴士小松塁(→33’古橋達弥
 (得点 酒本憲幸 31’、香川真司 46’)


【湘南】
 (得点 アジエル(PK) 5’)

前日に試合のあった3位の仙台が引き分けたため、入れ替え戦に向けてかろうじて首の皮一枚つながっている状況のセレッソ。湘南もほぼ似たような状況のため、お互い負けたら今期終了という条件の中、激しい試合が展開されました。


序盤からお互い激しくせめぎあうものの、優勢に立ったのは湘南。セレッソはこの勢いに押されてしまい、5分に羽田のファウルによりPKを与えてしまうと、これを決められ早くも先制されてしまいます。しかし、その後は何としても得点を奪いたいセレッソが、積極的に前へ出る姿勢を見せ続け、いい位置でのFKなど何度となくチャンスを迎えます。そんな中小松が負傷退場し、古橋と交替するというアクシデントもありましたが、31分酒本が見事なFKを決め同点。ときおりカウンターでひやりとする場面もあったものの、セレッソがゲームを支配する中、前半は1-1で終了します。

後半がはじまって早々、香川がドリブルでボールを持ち込むと、うまくDFのタイミングをずらしてそのままシュート。これが見事に決まってセレッソが逆転。この後も今日のセレッソは前線の古橋、乾、香川らが流動的に動き回りながらも、全体が同じ意図をもって連動する、見ていて非常に面白いサッカーを展開しており、後半は完全に試合を掌握していたと思います。試合はこのまま2-1で終了。チャンスを数多くつくりながら、追加点を奪えなかったことは課題ですが、守備面ではいつものようにオタオタする場面もほとんどなく、ロスタイムの時間の使い方まで落ち着いて進めることができていました。


これで残り2試合。仙台が1つでも勝てば、その時点で昇格の望みはたたれてしまいますが、いずれにしてもセレッソは勝つしかありません。こういう時に相手がコケてくれたにも関わらず、自分も一緒になってコケてしまうのがこれまでのセレッソでしたが、ここはきっちり締めくくって、気持ちよくモリシを送り出してほしいものです。