『スモーキン・エース』

2007年 アメリカ(108分)
監督:ジョー・カーナハン
出演:ライアン・レイノルズレイ・リオッタアリシア・キーズ


FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)と、カラザーズ(レイ・リオッタ)は、大物ギャングに命を狙われる人気マジシャン、エース(ジェレミー・ ピヴェン)を司法取引のため逮捕することになった。そんな中、女殺し屋のサイクス(アリシア・キーズ)ら、賞金目当てにエースを狙う暗殺者たちが世界中から集まり始める。

マフィアの抗争で百万ドルの賞金を懸けられた男の命を狙って、集まってくる一流の殺し屋たちに、捜査を進めるFBIも入り乱れて、さまざまな人間の思惑が複雑に絡まりあうストーリー。 全体的に多少荒削りな部分は残るものの、銃撃戦の似合う濃いキャラクターたちを存分に動き回らせて、いたるところでドンパチやってしまう、やり過ぎな感じが素敵です。

予想外の場所で、予想外の組み合わせによる戦いが始まるので、まったくストーリーの先が読めず、どういう決着がつくのか想像がつきません。そのため最後までだれることなく緊張感が持続され、意外なラストまで一気に突っ走ります。

全体を通じてそれほど目新しい演出などがあるわけではないので、観た後はあまり何も残らないかもしれませんが、それも含めて単純に楽しめる娯楽作品としては充分な内容だと思います。夜寝る前にサクッと観るには、絶好の映画ではないでしょうか。