AFCチャンピオンズリーグ準決勝 浦和 VS G大阪

【浦和】
 GK 山岸範宏
 DF 坪井慶介田中マルクス闘莉王堀之内聖
 MF 堤俊輔(→76′田中達也)、阿部勇樹山田暢久平川忠亮(→81′永井雄一郎)、ポンテ
 FW 高原直泰エジミウソン
 (得点 高原直泰 36')


G大阪
 GK 藤ヶ谷陽介
 DF 加地亮中澤聡太山口智安田理大(→71′山崎雅人
 MF 明神智和橋本英郎遠藤保仁二川孝広
 FW ルーカス(→89′播戸竜二)、ロニー(→46′佐々木勇人
 (得点 山口智 51'、明神智和 72'、遠藤保仁 76')

初戦を1-1のドローで終えて、迎えた第2戦。普通に考えるとホームの浦和が有利なはずですが、浦和は都築、相馬、細貝が累積警告で出場停止のため、ほぼベストメンバーのガンバにもチャンスはありそうです。


0-0でも浦和が決勝進出となる試合でしたが、序盤から積極的に前に出たのは浦和。ディフェンスラインを高く保ちながら、前線からプレスをかけ、主導権を握っていきます。ボール支配とチャンスの数では浦和が優勢に試合を進めるものの、ガンバもときおり鋭いカウンターからチャンスをつくり、防戦一方という感じでもありません。試合が動いたのは36分、加地のクリアしたボールが高原の足元へこぼれたところをきっちりきめて浦和が先制します。その後もエジミウソン、高原の惜しいシュートがあり、前半は浦和ペースのまま1-0で終了。

後半に入ると、ガンバはロニーに代えて佐々木を投入。ルーカスのワントップ、その下に右から佐々木、遠藤、二川が並ぶ布陣に変更してきました。6分、ガンバは右からのCKを山口がヘディングで決め同点。するとここから試合は一気にガンバペースになり、27分のCKから明神が逆転ゴール。この時点で浦和が勝ち上がるためには2点が必要になりましたが、さらに31分には、ガンバの見事なパスワークから遠藤がダメ押しの3点目を決め、この時点でほぼ試合は決まってしまいました。その後も試合はガンバペースのまま1-3で終了。二戦合計4-2でガンバが浦和を降し、初の決勝進出を決めました。


勝敗を分けた要因はいろいろあると思いますが、結局のところ現在のチーム状態がそのまま結果に反映されたというところでしょうか。先にリードを奪われたガンバが佐々木、山崎と早めに手をうって状況を打開したのに対し、浦和は後手後手にまわってしまい奪われたペースを取り戻すことなく終わってしまった感じです。主力の欠場もあって、攻めなければいけないところでも全体の意思統一が図れていないようにも思えました。クラブ内で問題があるような報道も出ており、今後に大きな不安を残してしまいました。

さて、次はいよいよ決勝戦。ガンバの相手は、準々決勝で鹿島を下しているアデレードですが、果たしてどんな試合になるんでしょうか。なんとか日本勢の2連覇を達成してほしいところです。