『舞妓Haaaan!!!』

2007年 日本(120分)
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ堤真一柴咲コウ小出早織


お茶屋で遊んだことはなくとも、熱狂的な舞妓ファンの鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、念願の京都支社への転勤が決まる。恋人の富士子(柴咲コウ)を捨てて京都入りした彼は、お茶屋へ直行するも、「一見さんお断り」の壁にぶつかってしまう。しかし、会社の社長がお茶屋の常連で、仕事で実績を出した公彦はついにお茶屋デビューを果たす。

この映画のあらすじを読んで、舞妓ファンの男がお茶屋デビューを果たすために悪戦苦闘するけど、なんやかんやでなかなか果たせない…といった展開のコメディなのかなと思っていました。実際前半はその通りのストーリーで、ハイテンションな阿部サダヲのドタバタぶりにもグイグイ引き込まれて、これは期待できそうだと感じていたのですが…。思ったよりも早い段階で、意外とあっさりお茶屋デビューを果たしたのはいいとしても、その後の展開があまりにも荒唐無稽すぎて、さすがについていけなくなってしまいました。この手の映画にリアリティを求めているわけではないし、多少のことは気にならない方だと自分では思っているのですが、この映画に関してはちょっと厳しかったですね。お茶屋デビューする前の悪戦苦闘ぶりを、もっとコント的に引っ張っても面白かったんじゃないかという気もします。