キリンチャレンジカップ2008 日本 VS ウルグアイ

【日本】
 GK 楢崎正剛
 DF 中澤佑二高木和道駒野友一阿部勇樹
 MF 小野伸二中村憲剛(→75′佐藤寿人)、青木剛(→46′長友佑都)、長谷部誠
 FW 玉田圭司(→68′大黒将志)、田中達也(→76′山瀬功治
 (得点 オウンゴール 47′)


ウルグアイ
 (得点 エグレン 54′、I・ゴンサレス 73′、アブレウ 89′)

W杯最終予選に向けた最後の親善試合。日本は青木・高木が代表初出場。また、小野が約2年ぶりに復帰しています。
対するウルグアイは、現在W杯の南米予選で6位と苦戦を強いられていることもあって、けっこうな本気モード。その結果、日本代表にとっては現在の実力を測る上で格好のテストになったと思います。
試合の結果は実力どおりというべきか、日本の完敗でしたが、もっとも大きな課題だと感じたのがシュートを打たない日本のFW陣。ゴール前のチャンスでもシュートを狙わずにパスをする、絶好の位置でボールを受けても余計なボールタッチ・切り返しでシュートチャンスを失う、といった場面が非常に多く、シュート意識の低さはかなり深刻だと感じました。ゴールの可能性を高めるプレーを選択しているつもりでも、結果としてシュートすら打てないのでは、得点の匂いがまったくしないのも仕方のないところです。
今日の試合はベストメンバーでなかったという岡田監督の言い訳が、聞く前から想像できますが、DFは闘莉王、MFは遠藤・中村俊輔といった中心選手が欠けているにしても、FWの選択肢はあまり浮かんできません。考えられるのは高原、大久保あたりですが、片やいまだ好調時の動きには戻りきらず、片や不用意にカードをもらう悪い癖が直らずで、どちらも全幅の信頼は置きづらい状況。
セルジオ越後氏が北京五輪U-23日本代表に対して、決定力不足ではなくて実力不足だといっている記事を見ましたが、同じことはフル代表にもいえるのではないでしょうか。決定力不足という問題以前に、決定機をつくることのできるFWの人材不足、能力不足。一朝一夕に解決できる問題ではないですが、岡田監督はどのような手をうってくれるのか、楽しみにしています。