『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』

2007年 イギリス(120分)
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグニック・フロストジム・ブロードベント


ロンドンのエリート警官ニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)。優秀すぎるという理由で、田舎の村へと強制左遷。そこでも張り切るエンジェルだが、アクション映画好きで、どんくさいバターマン(ニック・フロスト)と相棒を組まされる。ある日、村で怪死事件が発生するも、殺人事件だと主張するエンジェルは相手にされず……。

この映画の評判を知った映画ファンの、劇場公開を求める署名運動によって、日本での公開が決まった作品とういうことで、かなり期待して見にいきました。
おバカ映画という紹介がされていることも多く、実際バカっぽいギャグもふんだんに盛り込まれているのですが、むしろ全体としてはポリス・アクション映画へのリスペクトを基調とした、良質なサスペンスという印象。ミステリーとしてもまずまずだと思いますし、謎解きが終わった後の銃撃戦は、無茶苦茶ながら迫力満点で、久しぶりに映画館で興奮してしまいました。細かい伏線(アーロン・アーロンソンとか、「ファシスト」「オニババァ」のやりとりとか)もきっちり回収され、すみずみまでよく練りこまれていると感じさせてくれるところも好印象。
変なサブタイトル以外は、すべてにおいてハイレベルにまとまった傑作。署名運動を行った方々と、公開に踏み切った関係者の方々に感謝したいですね。