『ハックル』

2002年 ハンガリー(76分)
監督:パールフィ・ジョルジ
出演:バンディ・フェレンツ、ラーツ・ヨージェフネー、ファルカシュ・ヨーゼフ


ハンガリーのとある村。夏の早朝。一人暮らしのチェクリックおじいさん(バンディ・フェレンツ)は朝からしゃっくりが止まらない。アヒルがエサ場へと向かい、ブタが散歩に出かける。しかし、一見のどかなこの村で、何やら奇妙な出来事が起こっていた…。

タイトルの「ハックル」はハンガリー語で「しゃっくり」を表すことばだそうです。タイトルどおり、おじいさんがしゃっくりをしている場面から映画は始まり、その後も日常生活のさまざまなシーンや自然・動物の生態が、その中で発せられる音という観点から描かれています。

セリフや説明は一切なく、全体を通してのストーリーもない中で、環境映像のようなものが延々と続くだけなので、この映画を楽しむにはかなりマニアックな視点が必要だと思います。残念ながら私はそうした視点を持てなかったため、映画の大部分を退屈しながら眺めるだけになってしまいました。