U-23日本代表 VS U-23アルゼンチン代表

U-23日本代表】
 GK 西川周作
 DF 水本裕貴森重真人安田理大(→77′長友佑都)、内田篤人
 MF 本田拓也谷口博之梶山陽平本田圭佑(→77′岡崎慎司)、香川真司
 FW 豊田陽平(→65′森本貴幸


U-23アルゼンチン代表】
 GK ウスタリ
 DF サバレタ、モンソン、ガライ、パレハ
 MF ガゴ、リケルメマスケラーノ
 FW アグエロラベッシ(→79′アコスタ)、ディ・マリーア(→73′ソサ)
 (得点 ディ・マリーア 68′)


(雷雨のため後半38分で試合中止)

北京五輪前の最後の強化試合は、金メダル候補のアルゼンチンを迎えて行われました。
前半の日本は慎重な立ち上がり。引いた位置での人数をかけた守備から、カウンターを狙う形で攻撃を仕掛けます。右サイドの内田が何度かいい攻め上がりを見せたものの、トップ下のポジションに入った谷口も守備にまわる場面が多く、前線の枚数が足りないためなかなか決定的なチャンスをつくることができません。
アルゼンチンも引いた日本を崩しきれず、お互いにセットプレー以外では大きなチャンスがないまま前半は0-0で終了。


後半に入ると日本は谷口が前半よりも前目の位置取りで、積極的に攻撃に絡むようになり、アルゼンチンも攻撃のテンポを上げてきたため、前半よりは動きの多い展開に。日本は本田圭佑ミドルシュートがバーにはじかれるなど、押し気味の時間帯もありましたが、逆にアルゼンチンのカウンターから最後はディ・マリーアの個人技で得点を奪われてしまいます。
その後は雨が強くなり、アルゼンチンも無理をして前に出てこなくなったため、日本はなかなかボールを奪えません。選手交代でなんとか打開しようとしたところで、雷雨のため試合中止となってしまいました。


格上相手にまずまずの内容だったと思いますが、課題はやはり攻撃面。引いて守ってボールを奪うところまではいっても、奪う位置が低いためなかなか速いカウンターに入れない。カウンターに入っても、前線の枚数が足りず、クロスをあげても決定的な攻撃にはつながらない。まず守備から入っているため、やむを得ないところではあるのですが、試合の中ではどこかで無理して点を取りにいかなければならない場面が出てくるはずです。リスクを冒して攻めあがるときに、チーム全体が同じ意識を持てるか、そのあたりが本番に向けての課題になるのではないでしょうか。