『ショーン・オブ・ザ・デッド』

2004年 イギリス(99分)
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ、ケイト・アシュフィールド、ニック・フロスト


ロンドンに暮らすショーン(サイモン・ペッグ)は、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、親友のエドニック・フロスト)とパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。そんな彼に長年の恋人リズ(ケイト・アシュフィールド)もついに愛想を尽かしてしまう。このままではいけないと自覚したショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていたのだった…。

一見よくあるゆるい感じのB級ゾンビ映画に見えますが、ロメロ監督のゾンビを下敷きに、ゾンビ映画のお約束をちりばめつつ、笑いあり、涙あり、主人公の成長あり、となかなかよくまとまった作品になっています。ゾンビのふりをしてパブにたどり着くシーンや、クイーンの曲にリズムに乗ってゾンビを殴るシーンでは思わずニヤリとしてしまいました。
もっと無茶苦茶な映画を想像して見始めたんですけど、いい方に裏切ってくれました。細かいつっこみどころは気にせず、B級映画と割り切ってみることができる方には、非常に面白い作品だと思います。