EURO2008 オランダ VS ロシア
【オランダ】
GK ファン・デル・サール
DF ブラルーズ(→54′ヘイティンハ)、オーイエル、マタイセン、ファン・ブロンクホルスト
MF デヨング、エンゲラール(→62′アフェライ)
カイト(→46′ファン・ペルシー)、ファン・デル・ファールト、スナイデル
FW ファン・ニステルローイ
(得点 ファン・ニステルローイ 86′)
【ロシア】
GK アキンフェエフ
DF アニュコフ、イグナシェビッチ、コロディン、ジルコフ
MF セマク、ジリヤノフ、セムショフ(→69′ビリャレトディノフ)、サエンコ(→81′トルビンスキー)
FW アルシャビン、パヴリュチェンコ(→115′シチョフ)
(得点 パヴリュチェンコ 56′、トルビンスキー 112′、アルシャビン 116′)
グループリーグを圧倒的な強さで突破したオランダと、初戦でスペインに大敗したものの尻上がりに調子を上げてきた、ヒディンク監督率いるロシアとの一戦。イタリア、フランスに3点差をつけて圧勝してきたオランダが有利と思われましたが…。
開始から主導権を握ったのはロシア。両サイドバックの上がりはやや抑え目だったものの、ここぞというときにはサイドから仕掛け、セットプレーや積極的なミドルシュートで、何度もチャンスを迎えます。特に惜しかったのは30分、カウンターの中からアルシャビンが持ち込んでコースを狙ったシュートのシーン。決まったかと思いましたが、ファン・デル・サールの指先がわずかに触れて惜しくもゴールならず。オランダもときおり単発の攻撃は見せ、惜しい場面もありましたが、流れはロシアのまま前半は0-0で終了。
試合が動いたのは後半11分、左サイドを突破したロシアのセマクがクロス、これが中央のパヴリュチェンコにぴったりあって、ロシアが先制。後がなくなったオランダでしたが、なかなかペースは上がらず、このまま終了かと思われた41分、セットプレーからファン・ニステルローイがヘッドで押し込みなんとか追いつきます。
そして延長戦、オランダの各選手ががたっと運動量を落としたのに対し、ロシアが豊富な運動量で圧倒。両チームのチャンスの場面での人の上がり方が全く違いました。そして延長後半7分、ロシアはゴールライン際ギリギリからアルシャビンがあげたクロスを、トルビンスキーが決め勝ち越し。さらに4分後には、アルシャビンがとどめを刺すゴール。ロシアが3-1でオランダを降しました。
オランダは、グループリーグで見せた攻撃的なスタイルをほとんど見せることができずに完敗でした。好調だったロッベンが出てきませんでしたが、故障だったんでしょうか?
ロシアはアルシャビンを中心に、攻撃的な姿勢を貫いたのがよかったですね。今後もこの試合で見せたような運動量をキープできるかがカギになってきそうです。