EURO2008 フランス VS イタリア

【フランス】
 GK クペ
 DF クレル、ギャラスアビダル(24′退場)、エブラ
 MF マケレレトゥララン、ゴヴ(→66′アネルカ)、リベリー(→9′ナスリ→26′ブームソン
 FW ベンゼマ、アンリ


【イタリア】
 GK ブッフォン
 DF ザンブロッタパヌッチキエッリーニグロッソ
 MF ピルロ(→55′アンブロジーニ)、デ・ロッシ
    ガットゥーゾ(→81′アクイラーニ)、ペロッタ(→64′カモラネージ
 FW トニ、カッサーノ
 (得点 ピルロ25′(PK)、デ・ロッシ62′)

ともに2試合を終えて勝ち点1。同グループのもう一試合オランダ×ルーマニアの結果次第では、ともに敗退の可能性もあったこの試合。フランスはオランダ戦でも一人気を吐いたリベリーが前半開始早々に負傷交代してしまうと、24分にはアビダルPA内でトニを後ろから倒して一発退場。これで与えたPKをピルロに決められ、フランスにとっては踏んだり蹴ったりの立ち上がりになってしまいます。
その後もイタリアがたびたびチャンスを迎えるものの、前の試合に続いてトニが惜しいシュートを何度かはずしてしまい、グロッソのみごとなFKもフランスGKクペの素晴らしい反応で弾かれるなど、追加点は奪えずイタリアの1点リードで前半は終了します。

後半に入るとイタリアはやや気が抜けたのか、10人のフランスが攻勢に出るも、なかなか決定的なところまではいけず。そうこうしているうちに、17分イタリアはゴール正面30mほどの位置からのFKをデ・ロッシが思い切り蹴ると、これがアンリの足に当たって、ゴールへ吸い込まれます。これでイタリアが2点リード。
決勝トーナメント進出には3点が必要なフランスでしたが、決定的な場面は29分のベンゼマのシュートぐらい。これもブッフォンのスーパーセーブで得点ならず、結局2-0で試合は終了。


同時刻に行われたグループCのもう一試合は、オランダがルーマニアを2-0で降し、この結果イタリアがグループ2位でなんとか決勝トーナメント進出。フランスは1分2敗と1勝もできずに、グループ最下位に沈んでしまいました。
イタリアは決勝トーナメント初戦で、好調スペインとの対戦。前回W杯のときほどの安定した守備力が見られないところは不安ですが、経験豊富な試合巧者ですので、スペインが気負いすぎると、うまい具合にいなして勝つシーンも想像できそうです。
フランスはこの試合に関してはリベリーの負傷が痛かったと思いますが、全体的な印象として、やはり世代交代がうまく進んでいない感じは否めません。ベテランと代表経験の少ない若手ばかりで、中核となる選手がいないというか…。W杯に向けてどのように立て直しを図るのか注目されるところです。