UEFAチャンピオンズリーグ マンチェスターUが9季ぶり優勝

史上初のイングランド勢同士の対決となったチャンピオンズリーグ決勝。

前半はマンチェスターUが攻勢。26分右サイドのスローインから、ブラウンがスコールズとのパス交換で抜け出し、左足でクロス。これをC・ロナウドがヘッドで決め、マンチェスターUが先制します。比較的早い時間に得点が動いたことで、その後は両者ともテンポがあがり、チェルシーバラックマンチェスターUテベスと惜しいシーンが続きます。前半のロスタイムには、チェルシーエッシェンミドルシュートを放つと、DFにあたってコースが変わり、ボールは走りこんできたランパードのところへ。ランパードがこれを落ち着いて決め、チェルシーが前半終了間際に同点とします。

後半は同点としたチェルシーが、勢いそのままに主導権を握ります。シュート数ではマンチェスターUを圧倒し、ドログバのポストにはじかれたシュートなど決定的な場面も作り出しますが、追加点は奪えず試合は延長戦へ。

延長前半。ランパードのシュートがクロスバーにはじかれたチェルシーに対し、マンチェスターUギグスの決定的なシュートがテリーに阻止されるなど、激しい展開になってきます。次第に体力も限界に近づき、ファウルが目立つようになってきたところで、延長後半にはドログバが一発レッドで退場。結局互いに追加点は奪えず、試合はPK戦へと突入。

PK戦では、マンチェスターUの3人目のキッカーC・ロナウドが失敗し、万事休すかと思われましたが、決めれば勝利となる場面でチェルシー5人目のテリーが失敗してしまいます。そしてチェルシー7人目のアネルカのシュートを、GKファンデルサールが見事にセーブし、マンチェスターUの9季ぶり3度目の優勝が決まりました。

W杯決勝でも思いましたが、こうした大きな大会の優勝がPK戦で決まってしまうのは本当に残酷ですね。チェルシーはリーグ戦に続いて、この大会でも惜しいところでタイトルを逃してしまうことになってしまいました。