U-23日本代表 VS アンゴラ代表

五輪出場を決めた日本代表は、前回のドイツW杯に出場したアンゴラA代表と親善試合を行いました。これまでこの世代の中心選手であった水野、本田圭、家長、柏木、梶山、本田拓、水本、平山らが海外移籍や故障などのため召集されず、大幅にメンバーが変わる中で先発には豊田・李の2トップ、トップ下には梅崎が起用されました。


前半から積極的に攻めた日本ですが、決定的なチャンスはそれほどなく0-0で試合を折り返します。後半8分右サイドのスローインを受けた長友がグラウンダーでクロスを入れ、これを豊田が決め先制するものの、31分にアンゴラのロングボールから同点に追いつかれます。その後は途中出場の香川を中心に攻撃しますが、勝ち越すことはできず結果は1-1のドロー。


A代表のあまりにもグダグダな試合を見た後ということもあるかもしれませんが、なかなかよいできだったと思います。アンゴラ代表は前日に到着したばかりでコンディションが整っていなかったことを割り引いても、強敵を相手にして、連動した動きのある組織的なサッカーがそれなりに実践できていました。中盤やディフェンスラインの選手が積極的に前線に上がっていく姿勢は、これまでのメンバーよりよかったように思います。


右サイドの長友、フォワードの豊田、途中交代でトップ下に入った香川らは新戦力としてオリンピック出場に向けて一歩前進。香川については多少ひいき目で見てしまいますが、ドリブルで自ら仕掛ける積極的なプレーと豊富な運動量で、短い出場時間でも印象に残る内容でした。またいろいろなポジションをこなせるユーティリティ性もアピールポイントになってくると思います。


試合内容としては一定の成果を見せてくれたオリンピック代表候補ですが、今後はこれまでの中心選手と新戦力をどのように融合していくかが反町監督の腕のみせどころになってきそうです。