『ロスト・チルドレン』

1995年 フランス(113分)
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:ロン・パールマン、ジュディット・ヴィッテ、ドミニク・ピノ


大道芸人のワン(ロン・パールマン)は見た目に反して、優しく繊細な心を持つ青年。そんなワンが誘拐された弟を救うため、ミエット(ジュディット・ヴィッテ)と共に悪者に立ち向かう。

この映画の後に『アメリ』で大ヒットを記録した、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品。ダークな雰囲気の童話をそのまま映像にしたような、とでもいえばいいのか、終始薄暗い画面の中で、独特の世界観を小物一つにいたる細部にまでこだわって表現した映像美がとにかく素晴らしいですね。まともな大人がほとんど登場しないストーリー展開とあいまって、監督が丹精込めて仕上げた見世物小屋のような作品です。