『ウディ・アレンの影と霧』

1992年 アメリカ(85分)
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレンミア・ファロージョン・マルコビッチ


20年代中央ヨーロッパのある都市。霧の夜の度に起きる殺人事件に戦慄する街の、自警団に不本意ながら駆り出された臆病な男(ウディ・アレン)は、自分が犯人にされる悪夢のような体験に逃げまどい、街を訪れていたサーカス団に潜り込む。そこは夫(ジョン・マルコビッチ)と争って家出し、彼と同様にさまよう女(ミア・ファロー)の古巣でもあった……。

モノクロ映像の夜の街を舞台に、豪華キャストが演じる一夜の不条理劇。ヨーロッパをイメージしたセットがかもし出す幻想的な雰囲気がなんともいえずいい感じ。ストーリーとしては連続殺人が起こるミステリー風ですが、最後まで真実がよくわからないまま終わってしまうので、きっちりしたお話を求めてしまうと不満が残るかもしれません。ただ、この映画に関しては、個人的にはこれでいいんじゃないかなと思いました。ちなみに、ジョディ・フォスターやマドンナがちょい役で出ていたりします。