『アンジェラ』

2005年 フランス(90分)
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャメル・ドゥブース、リー・ラスムッセンジルベール・メルキ


アレクサンドル三世橋からセーヌ河の見下ろす男アンドレ(ジャメル・ドゥブース)は、身投げをして何もかも終わりにしようとしていた。そこへ透けるような白い肌と神々しく輝く金色の髪、さらには滑らかな曲線を描く肢体を持つ謎の美女アンジェラ(リー・ラスムッセン)が現れ、彼よりも先に河へ飛び込んでしまうが……。

リュック・ベッソン監督の作品ということで、もっとアクションっぽい要素の強い映画なのかなと勝手に思っていたのですが、そんなことは全くなく大人のファンタジーといった感じの恋愛映画でした。
甘すぎる結末に至るストーリーや、スタイリッシュさを狙いすぎた雰囲気は多少鼻につくところもないではないですが、そうはいってもモノクロで映し出されるパリの映像は美しく、演出はクールでかっこいい。観終わったときには、なんだかいい映画を観たなあという気分にはさせてくれます。
90分と比較的短い映画なので、寝る前にあまり何も考えずボーッと観てみたら、幸せな気分で眠りにつけるかもしれません。