北京五輪・男子サッカー U-23日本代表 VS U-23オランダ代表
【日本】
GK 西川周作
DF 吉田麻也、水本裕貴、森重真人、長友佑都
MF 細貝萌、本田圭佑(→80′森本貴幸)、梶山陽平、谷口博之(→80′香川真司)
FW 豊田陽平、岡崎慎司(→86′李忠成)
【オランダ】
GK フェルメール
DF マルセリス、ヤリエンス、ヨン・ア・ピン
MF エマヌエルソン、デ・グスマン(→90′ピータース)、マドゥーロ(→61′バカル)、ドレンテ
FW バベル、マカーイ、シボン(→75′ズイフェルローン)
(得点 シボン(PK) 73′)
すでにグループリーグ敗退が決まった日本。それだけに吹っ切れたサッカーを見せてくれるかと少しは期待していたのですが、結局最後の試合もこれまでの2試合と同じような展開になってしまいました。オランダの調子がそれほど上がってこなかったこともあって、前半から互角以上といっていい内容を見せたものの得点は奪えず、後半に不用意なPKを与えてしまい結局は1-0での敗北。失点の場面以外は、オランダの決定的といえるシーンはほとんどなかっただけに、惜しい試合だったともいえるのですが、もう惜しいだけの試合は見飽きました。そしていい試合をしているといいながら、結果は一度もリードを奪うことなく3連敗で勝ち点0―。
「強豪相手だから守備から入って」という考え方では、今の日本は勝てないという結果が出てしまいましたが、守備面での粘り強さは一定評価できる内容だったと思います。結局はいつもいわれる決定力不足という大きな課題に直面してしまうのですが、シュートを決める技術や能力が簡単に手に入るのなら誰も苦労はしませんから、現時点では素早い好守の切り替えと、試合の後半までそれを繰り返すことのできるスタミナによって、できるだけ多くのチャンスをつくって得点できる確率を上げるという考え方になってくるのではないでしょうか。いずれにしても3連敗したからすべてがだめだったということではなく、通用した部分と通用しなかった部分を分析し、何が足りなかったのかを慎重に検討していく必要があると思います。
オリンピックは終わってしまいましたが、今回選ばれたメンバーは今後A代表でも中心となっていくべき選手たちだと思います。W杯予選もすぐそこまで迫っていますので、この苦い経験を糧にしてそれぞれ次のステージに進んでいってほしいですね。