プレミアリーグ ボルトン VS アーセナル

リーグ戦では4戦連続ドローのあと、前節チェルシーに敗れ3位に後退したアーセナル。なんとしても勝利がほしいところですが、次戦からはチャンピオンズリーグを含めリバプールとの3連戦、さらにリーグでのマンチェスターU戦と厳しい試合が続くこともあって、ここ最近得点のなかったアデバヨールを先発からはずしてきました。


前半はアーセナルの最近の不調がそのまま結果として現れるような内容になりました。ボールを支配するものの、なかなか相手を崩すことができずにいると、逆に14分ボルトンが右サイドからのクロスに、テイラーがピンポイントであわせて先制。アーセナルは雨の影響でパスにいつもほどの精度がないことや、ボルトンのGKアル・ハブシの好セーブもあり、徐々に流れが悪くなってきます。さらに31分ディアビが悪質なタックルで退場し10人になると、43分には自陣のゴール前でパスを奪われ再びテイラーに決められてしまい、前半で2-0となってしまいます。


1人少ない状態で2点ビハインドとなったアーセナルですが、後半開始時点では選手交代はなく、前半と同じような流れで時間が経過していきます。ようやく14分にベントナーセンデロスに替えてアデバヨールウォルコットを投入すると一気に流れが変わります。18分にはコーナーキックを、中央からファーに走りこんでフリーになったギャラスが決めて、まず1点。23分アデバヨールがヒールで流したボールをフラミニがシュート、これをキーパーがはじいたものの走りこんだフレブが倒されてPK獲得。これをファンペルシーが決めて同点。


その後も10人のアーセナルが攻勢。ボルトンも選手交代でなんとか粘ろうとしますが、交代で入ったDFハントがわずか4分後に脱臼でプレーできなくなるなど不運な面もあり、防戦一方になってしまいます。ファンペルシーやアデバヨールが決めきれない場面もありましたが、44分セスクが放ったシュートがディフェンダー二人にあたってゴールに吸い込まれ、とうとうアーセナルが逆転。このままタイムアップとなり2-3でアーセナルが劇的な勝利をおさめました。


怪我人が多くボロボロの状態ながら、なんとかふみとどまったアーセナル。体力的には厳しいと思いますが、この勝利で精神的にはいい状態で次の試合を迎えられそうです。リバプールマンチェスターUと難しい相手とのゲームが続き、リーグ戦も最後の山場という感じですね。