『続・兵隊やくざ』

1965年 日本(92分)
監督:田中徳三
出演:勝新太郎田村高廣小山明子


機関車を分補り、満州の雪の曠野を突走る大宮貴三郎一等兵と有田上等兵は、途中ゲリラの仕掛けた地雷でふっとばされ、陸軍病院に運ばれた。美しい看護婦緒方恭子の看病は、二人にとって天国であった。だがやがて二人は北支の最前線にある独立守備隊へ逆もどりとなった。

続編を作るためには仕方ないといえ、前作の開放感溢れるエンディングはやっぱり台無しになってしまいました…。内容的には、前作と比較すると力押しの展開が目立ちやや大味にはなっているものの、娯楽作品としては充分楽しめました。それにしても有田上等兵と大宮の関係は、うがちすぎずともけっこうヤバイよなあ(笑)。

爆笑オンエアバトル

ブロードキャスト「彼女がほしい→居酒屋」(445KB、3位)
短いのを2本をつなぎ合わせたようなネタで、個々のボケにも特にインパクトなし。決してつまらないわけではないけど、評価したくなるような内容でもない。


ジャングルポケット「修学旅行」(429KB、4位)
レッドカーペットで見たことのあるネタだったので評価は難しいですが、4分に伸ばした部分がもう一つだったかな。それでも全体としては面白く見られましたが、そろそろこのスタイルにあきてくるかも…という気配を若干感じています。


ぼれろ「歌舞伎町のファミレス」(413KB、6位)
目新しさもあったと思いますが、いつもの歌ネタ漫才よりは断然よかったんじゃないでしょうか。意外と細かいところまで工夫されてたのが好印象。


ヒカリゴケ「犬を連れた女性に告白する」(397KB、8位)
気持ち悪いキャラがだいぶ定着してきた感じで、その設定ありきのボケがうまくはまっていました。全体的によくまとまっていたし、特に後半のインコのくだりがよかった。


カレー「ラ行を落とした」(429KB、4位)
ラ行だけしゃべれなくなるという設定は、ちょっとTHE GEESEっぽいなと思ったり。練習されてるしうまいんだけど、それがそのまま面白いにつながるわけではないのが難しいところ。ほかのネタもいろいろ見てみたいとは思いました。


つばさ・きよし「詐欺師」(401KB、7位)
いかにもベタな関西の漫才なんですけど、このメンバーの中に入ると逆に新鮮ですね。技術もしっかりしているし安定感があります。回数を重ねていくとあきられるんじゃないかという心配もありますが…


イワイガワ「喫茶店」(449KB、1位)
今回のキャラはあまり面白いとは思えなかったなあ…。出オチ的な要素が強くて、そこではまれないとそこからリカバーするのは難しいタイプのネタですね。


THE GEESE「道案内」(449KB、1位)
なんだこれ(笑)。くだらないけど面白かった。でもこれが1位と言われるとちょっとなあ…。あとなんか時間短くなかったですかね。


1位のイワイガワTHE GEESEがチャンピオン大会出場。ブロードキャストが視聴者投票1位バトル進出。オフエアエレファントジョン(361KB)、サイクロンZ(353KB)、ザ・ゴールデンゴールデン(325KB)、サジタリ(301KB)、エンジョイワ→クス(253KB)、末高斗夢(193KB)、ツィンテル(189KB)。

あらびき団

キューティー上木「ナベプロの最終兵器」。10カラットに出てた上木総合研究所の人ですね、解散したのかな。ブレーメン「ウソつきサークル」。ネタふったのに「イッツ・ライアー」使わないとか…。

たんぽぽ&つくし「もしも100万円拾ったら」。猿回しにも、こういう感じの力の抜けたシュールなネタがあるのかと、ちょっと新鮮でした。あげは「おかまと女のコンビ」。ネタは漫才?「母と子」、いろいろできるところを見せたいのかもしれないけど、短い時間につめこみすぎかな。

TAIGA「ロカビリー漫談」。マクドナルドとモスバーガーの違い。これが一点豪華主義か(違)。しゃちほこ「逆立ちショー」をアムロとアスカが実況。なんだかすぐに首になりそうな切れ味の悪い実況でしたね。とろサーモン村田の復帰は近いかも。ホロッコ「夫婦コンビ」。サンドウィッチマンの所属事務所の社長とのこと。発想はおもしろいけど、オチを聞くまで何をやってるのかよくわからなかった。

『マッチポイント』

2005年 (124分)
監督:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リース・マイヤーズスカーレット・ヨハンソンエミリー・モーティマー


元プロテニス・プレイヤーのクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、大金持ちのトム(マシュー・グード)と親しくなり、やがて彼の妹クロエ(エミリー・モーティマー)と結婚。しかし、トムの婚約者で、セクシーなアメリカ人女優のノラ(スカーレット・ヨハンソン)に心を奪われ、不倫の関係に陥ってしまう。



ネットに引っ掛かったボールがコートのどちら側に落ちるのかは時の運であるのと同じように、人の運命も最後の最後までどちらに転がるかわからない、というテーマを独特の皮肉な視線で描いた作品。比較的オーソドックスな恋愛ドラマの序盤から、思わぬ方向にねじ曲がっていく後半の展開はいつものアレン節。ラストの展開には納得いかない人も多そうですが、人生なんて意外とそんなもの、と言ってしまうのは少々シニカルすぎるでしょうか。

J2第41節 東京V VS C大阪

C大阪
 GK キム・ジンヒョン
 DF 羽田憲司藤本康太前田和哉
 MF 酒本憲幸黒木聖仁船山祐二石神直哉(→77′尾亦弘友希)、香川真司
 FW 乾貴士(→85′西澤明訓)、カイオ
 (得点 藤本康太 49',78'、香川真司 52'、酒本憲幸 53')


【東京V】
 (得点 河野広貴 14'、土屋征夫 84')

立ち上がりしばらくは積極的にシュートを打つなど攻勢だったセレッソですが、徐々にミスが目立ちはじめるとともにヴェルディの勢いに押され、早々に失点してしまいます。前半はその後も決定機を何度かつくられ、劣勢のまま前半終了。

しかし後半早々に藤本の2試合連続ゴールで追いつくと、3分後に香川、さらに1分後には酒本が得点して一気に逆転。その後、セットプレーから藤本が今日2点目をあげたところで、ほぼ勝負あり。最後はお約束のようにセットプレーから失点してしまったものの、見事な逆転勝利となりました。前半劣勢でも後半しっかり修正できるあたりに、チームとしての成長がうかがえるようで、シーズンも終盤に入って頼もしさが増してきたように感じます。

『しんぼる』

2009年 日本(93分)
監督:松本人志
出演:松本人志


家族と幸せに暮らすプロレスラー、エスカルゴマンはメキシコのとある町でいつもと変わらぬ朝を迎えていた。一方、水玉のパジャマを着た男は、目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められており、途方に暮れ出口を必死に探すが見つからない……。

松本人志監督の第2作。前作に比べて、より自分のやりたいことをやっていて、その分だけますます一般受けしにくくなっている印象でした。しかも笑いをとりにいっているところで意外と笑えないのがキツイなあ。寿司のくだりとか、かなり早い段階でオチが見えてしまったし…。映画だからこその異常に長いネタフリは、オチがしっかり決まっていたら(少なくとも個人的には)記憶に残る名シーンになっていたのですが…。まあ、長らくのダウンタウンファンとして、まだしばらくはついていきますけどね。

東野圭吾『赤い指』

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?

いわゆる倒叙ものの作品ですが、犯人側の計画がかなり穴だらけで本格ミステリーとしては少し弱いかな、と思いつつ読み進めていくとラストで意外な一捻り。最後まで読んでから振り返ってみると、社会派のテーマをミステリーとしての仕掛けとうまく絡めたなかなかの秀作でした。